NPO法人 こすぎ総合スポーツクラブきらり



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「こすぎ総合スポーツクラブきらり」の活動拠点は「射水市小杉体育館」。平成28年の年間利用者数は、なんと10万人を超えたそうです。一日の利用客は平日でも100人前後と多くの人が利用しています。

利用者からは「オープンな雰囲気が好き」「活気がある」「ここに来ると元気がもらえる」との声が聞こえてきます。ここには“運動をするための場所”というだけではない魅力がありそうです。

「きらり」の理事長である三上久男さんと、副理事長(クラブマネージャー)の西川秋子さんに、お話を伺いました。

 

 

 

 

—まず、利用者の多さに正直驚きました。これは、教室やサークルの種目が充実しているから、というだけではないですよね。これだけの人が集まる理由は何なのでしょうか?

 

まずは、指導者に恵まれているということが挙げられますね。現在(平成29年度)は、62の教室、11のサークルがあるんですが、セミプロや実業団で活躍している方などが本格的な指導をしてくれています。教え方も上手ですし、リピータとして毎年参加したい!と言ってくれる人が多いんですよ。

定員のある教室は先着順なので、申込開始日には窓口に希望者が殺到して、長い行列ができてしまうほどなんですよ!それだけ人気があるということです。

 

幼児を対象とした「カワイ体操教室」

 

中高年に人気の、ストレッチや筋トレで体を動かす「いきいき健康体操」

 

 

申込日に行列ができるとは、すごいですね。そもそも「きらり」はどのようなきっかけで発足したのですか?

 

当時の文部科学省の「スポーツ振興基本計画」にある“全国各市町村に少なくとも1つの総合型地域スポーツクラブを置く”という内容に基づいて、平成16年3月に任意団体として設立したのが始まりです。その後、体育館(活動拠点)の指定管理をするためには法人格が必要ということになり、平成19年にNPO法人として認定を受け、現在のような運営スタイルになりました。

 

 

理事長の三上さんは、その発足当初からこちらで働いているんですか?

 

 

はい、私は長年「(旧)小杉町体育協会」の理事として地域のスポーツ振興に関する仕事をしてきましたが、当団体が発足すると同時に「きらり」の理事に着任し、今日に至ります。

 

 

では、西川さんも?

 

 

そうです。私は長年「太閤山クラブ」でバレーボールに親しんできたんですが、地域のスポーツ推進活動をする中でいろいろと立場をいただくようになり、「(旧)小杉町体育協会」の理事をしていました。「きらり」での仕事が始まってからは、“スポーツの楽しさをもっと多くの人に伝えたい!”と、日々走り回っています。

 

 

「きらり」では、季節ごとにウォーキングやバスウォークなどの交流イベントも開催しているんですね。この企画は、西川さんが担当されているんですか?

 

スタッフと相談しながら、毎年少しずつ内容を変え、工夫しつつ企画しています。参加者の声を聞き「今年はこんな企画に挑戦してみよう」とアイデアを出すのが面白いので、楽しんでやっていますよ。スポーツ・健康づくりだけでなく、地域の方々が楽しめる企画であればどんどん実施していきたいです。

毎年開催している「春のバスウォーク」というイベントは、ランチ付きのバスウォーク(定員40名)なんですが、これが特に女性に大人気なんですよ。毎年予約受付開始とともに申込が殺到するんですが、20分でチケットが完売してしまった年もあるぐらい。「毎年これが楽しみ」というリピーターの方もいらっしゃるんですよ。

 

平成28年の「春のバスウォーク」の様子。参加者とともに県内外の観光ウォーキングを楽しんでいる

 

 

スポーツのみならず、地域の方々に喜ばれる活動をされているのですね。ほかにも、地域の人との交流を意識されている活動はありますか?

 

「スポーツキッズ」という、小杉地区の小学校体育館で行うスポーツ教室があります。地区には5つの小学校があるので、各小学校を年8回訪問しています(計40回)。“運動はしたい!させたい!けど小杉体育館までは送迎が難しい…”という地域の子にも、小学校で開催することで参加してもらえるので、子供や保護者の方にも喜ばれている取り組みです。

また、子供だけでなく地域の高齢者の方々にも参加してもらえるよう、いろいろな地区のコミュニティセンターでも、同様の活動をしています。「近所のコミュニティセンタ0でやるなら、ちょっと行ってみようかな」と参加される方もいます。

これからも積極的に体育館を飛び出して、地域に出向いて活動していきたいですね。

 

「“いつでも、どこでも”スポーツ文化を楽しめるクラブ」を理念に掲げている

 

 

活動を通して、課題と感じることは何ですか?

 

「きらり」も13年目に入り、ますます地域に根ざしたクラブを目指したいと思っています。「きらり」だけでなく、小杉地区全体を活発にしていきたい。あれもやりたい、これもやりたいという気持ちはあるんですが、それがどうしたら地域住民にまで波及していくのか、が課題ですね。

地域のさまざまな団体や人ともっと繋がっていきたいです。「きらり」単体で地域に貢献するのではなく、多様な団体と協働することで、さらに多くの方々に喜ばれる活動ができると思うのです。“市民協働”の成功例を、この小杉地区からどんどん作っていきたいですね!

 

 

最後に、地域に向けて伝えたいことは何ですか?

 

 

小杉体育館での活動はもちろん、地域のいろいろな場所に出向いて活動しているので、どんどん遊びにきてほしいですね。スポーツ以外に文化サークルや季節のイベントもあるので、体を動かすのが苦手な方でも楽しめますよ。体験だけでもオッケーです。

地域を盛り上げるためには、住民一人ひとりが元気に動き続けることです。住民主体で動いている地域は、元気です。ぜひ一緒に地域を盛り上げていきましょう!

 

 


 

なぜこんなに多くの方々が「きらり」の活動に参加したくなるのか、「ここに来ると元気がもらえる」という参加者の気持ちが分かったような気がします。理事長の三上さんとクラブマネージャーの西川さんは、とにかくパワフル。話しているだけで「自分も何かやらなければ!」と思えるような勢いを感じました。「きらり」から地域へと、このあふれんばかりの活気がさらに広がっていくことを期待したいです。

 


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