NPO法人 元気やネット

元気やネットの願い

2017年05月31日 公開



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子育て中は、当然のことながら子供中心の生活になります。
愛するわが子といっしょにいるのは、この上ない幸せでもあるのですが、
一方で社会から 孤立しやすくなってしまうという現状もあります。

この状況は情報化社会の中では、
自分だけが置いて行かれているような
孤独感に繋がることもあります。
また、核家族化が進んだことで、
子育てが母親一人に集中しやすくなっています。

初めての出産後は、一人で慣れない子育てをしていると、
ちょっとしたことも気になったりします。
小さな迷いや悩みも 積み重なると、ストレスになってしまいます。
そして、そのストレスは
母親本人さえ気づきにくいので、周りの家族もまた、見えにくくなります。

さらに、産後のホルモンの変化により感情の起伏が激しくなったり
運動不足や出産による身体の変化もあり
「こんなはずじゃなかった」
と自信を失う母親も少なくありません。
このように子育て中の母親の心情はなかなか理解してもらえないことがあります。
母親自身でさえ、そのストレスを言葉で言い表すのは難しいのではないでしょうか。
例えば、寝不足。

仕事で寝不足ということは、良くあります。
でも、それは
○日までに仕上げなければいけないから、明日は○時に起きよう
などと、自分自身がある程度予定したり、自分で目覚ましをかけてコントロールできる寝不足です。
一方子育て中の寝不足は少し質が違います。
授乳して抱っこしてゲップをさせて やっと横になったかと思うと
すぐにぐずったり‥と
母親の意志と関係なく起こされるのです。
愛しい我が子なので、たいていの母親はそれを受け入れ
夜中の世話をするでしょう。

ただ、それがずっと続くと
母親として当たり前のことでも、辛く感じたり
頭がボーッとなったりして
ジワジワとストレスになるんです。
日中も、育児書通りにはいかないハプニングの連続。
拭いたり、拾ったり、洗ったりしているうちに一日が過ぎていきます。

子どもはかわいい、愛しい

でも外で働いていたときにあった、
上司、仲間からの励まし、達成感いや、叱責すらなく、
自分が自分を感じる暇もなく
なんだか分からないまま過ぎていく毎日。
この、
「なんだかわからないまま 一日が終わる」
という状態が続くと、自分が社会から取り残されている感覚になったりします。
母親自身もそういう負担を口にするのは
「母親として失格かな」
と自分を責めてしまうこともあるそうです。

こういう目に見えにくい負担は、
経済的な負担や病気なとの身体的な負担など、
大きな問題の影に隠れ
社会から手をさしのべてもらえない部分です。

母親ならみんなあること、昔の母親はみんなそうだった
というご意見もあるでしょう。

確かにそうなのですが、女性がいろいろな生き方を選ぶ時代だからこそ、
今の母親は昔と違うストレスを負っているのではないでしょうか。
じつは、これらのことは、5人の子育て真っ最中だった過去の私自身のことでもあり、
元気やネットのスタッフの過去の姿でもあるのです。
自分たちも悩み、通った道だからこそ、
そういう隠れた負担を少しでも軽くする活動をしよう。

今がんばっているママ達に、一時でも自分の時間を楽しんで、
また元気に子育てをしてもらおう。

それが私たち元気やネットの願いです。

近々の活動

  • 2017年06月12日

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